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「鉄道写真を撮る」
記 平成13年10月

 鉄の営業列車からSLが消えてから25年経つ。
その年、大井川鉄道でSLが復活し、その後もSLが増え現在全国で20両近くになった。
そのSLが四季折々、各地でイベント列車として走っている。
そして時々会いに行く事になるわけで楽しく旅ができるのである。
 中学生の頃から上諏訪機関区に入り浸り、下手な写真も40年になった。
未整理の写真がたまるばかりだ。
40年も写真を撮っていると、時には自分でもドキっとするような絵が出る事がある。
また鉄道関連のイベントがあると我がコレクションを借りに来る人があったりする。
一つ事を長くやっていると道楽仲間も増えて「諏訪鉄道倶楽部」ができた。
 2001年春に、昨年世界遺産に登録されたインドのダージリンヒマラヤン鉄道へ出掛け
2フィートゲージ(61cm)の、112年間走り続けている名物機関車に会って来た。
西ベンガル州ニュージャルパイグリから紅茶の名産地ダージリンまで88km、
標高差2000m、ほとんどが山道の鉄道を7時間で走る。
3両の客車を牽いて走る蒸気機関車はスバラシイ!!
プラスト音と汽笛を鳴らして力闘している。
 全線一日一往復、区間列車2往復、カルシャンとダージリン間で4日間列車撮影。
鉄道ファンが一度は行きたい所のバタシアループで、現役機関車としては
世界最小で最古の112才の779号機の牽く観光列車を撮る事ができた。
イギリス植民地時代1880年開業以来変化の無い姿で走っている。

 SL線路設備の変化も無く全線信号機は無くすべて人が手旗で動かしていた。
小さな機関車に5人の乗務員がのり、砂を捲く人、石炭を寄せる人、
機関助手、機関士がこぼれそうに乗っている。
これもカーストのためだとか。
牽いている3両の客車は途中、飛び乗り、飛び降りは自由勝手。
タダ乗りが当たり前のような列車だ。
一応運転時間は決まっているが、毎日4〜5時間は遅れている。

 路に牛がいれば移動するまで待っている。
雨や霧が出れば車輪は空転しタンクの水が空になれば途中の沢で水を汲んでいる、といった具合。
見ていて実に楽しい!!
遅れていても誰も急ぐことはしない。
客も平気で乗っている。

 ーム駅が最高地点で峠を下れば目の前にはヒマラヤ世界3位の
高峰カンチェンジュンガが車窓いっぱいに広がる風景は大変良い鉄道である。
所々で売っているチャイ(ミルクティー)は2ルピー(約5円)、これが実にうまい!!

 しい4日間のダージリンを後にブータンへ。
1週間パロで春の祭りを見物して来た。
日本とは別の物差を持った国々だった。

 後56年、とにかく早く合理化、コストダウン、海外シフトだと言って走って来た日本。
経済が不況、デフレ、リストラの嵐、日本中がイライラしている。
そんな時のインド、ブータンの旅であった。
物質的には豊かでない二つの国々をちょっと見て来たが
人々は良い顔をしていた。
日本人も少し休んで、これからは「ゆっくり」の方が良いのかと思う。
 真を撮っていて感じる事は、撮ったその時良い写真と
数年または数十年後に良い写真に分かれる。
記録することの大切さを教えてくれた宮坂 増雄氏の写真集「諏訪」。
自分もそんな写真を撮りたいと思う。

中央線も新型の「あずさ」E257型。(ブラウザの戻るボタンでお帰りください。)
来年はEH200型電気機関車が走る。
またSLの塩尻〜辰野の運転・松本駅開業100周年イベントデゴイチ運転の予定もある。
この変化する時代の鉄道写真を残したいと思う。


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