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氷河急行 その2
撮影=2002年6月
クールからブリークへ
列車はかなり長い雪崩止めのトンネルを通ると下り坂になる。
前方にはフルカ峠が見えて来た。
列車は右に左にカーブしながら下りの急勾配をアンデルマットに向かって下る。
進行方向にアンデルマットの村を見ながら大きく左へカーブすると
トンネルの中でスパイラルしてアンデルマットへ到着。

「アルプスの十字路」と呼ばれたこの村に南北のアルプス越えと、
氷河急行の通る東西の交通の交差点で、古くから宿場町として栄えた。
左へ行けばサンゴッダルト峠を越えてイタリア北部へ、
右へ行けばルツェルンへ下って行く。
この駅で列車はしばらく停車。
名古屋から来た日本人団体が降りて行った。
ここからバスでグリンデルワルドへ行くのだそうだ。
列車は西へ正面にフルカ峠が迫って来る。

しばらく走るとレアルプ駅であるが20年前までは列車は
フルカ峠へ向かって走っていたが、
今では15,4Kmの新フルカトンネルを通ってオーバーワルドへ。
このため「氷河急行」の名前の所以たる氷河が見れなくなってしまった。

「廃止された旧線からの風景はなんとも惜しい」とボランティア団体が旧線復活の工事が行われ、
レアルプから少しづつ線路を延ばして、
1999年、峠の頂上の旧フルカトンネルまで開通。

2000年にはグレッチまで延び、
旧線には当時使用していたSLを売却先のベトナム・ダナンから買い戻して
ドイツ・マイニンゲン鉄道工場での解体修理を経て復活させ、
夏の観光シーズンには1日数往復の運転を再開している。
このSL真っ赤に錆びていたそうだ。

このフルカ峠旧線が氷河急行一番の絶景ポイントであり、氷河急行の名前の由来にもなった。
ローヌ氷河が線路すぐまで迫っていた区間でそれはすごい迫力であったようだ。
しかし交通の難所で豪雪地帯で冬は交通ができなく、
通年にわたって東西ルートを確保するため、1982年新トンネルが開通、
便利になったのと同時に一番の絶景ルートは廃止となった。 
20年振りの復活とこれからの活躍を祈るばかりである。

列車進行方向右側にレアルプ駅、そして2km先に旧線のレアルプ駅と続いて見えて来る。
旧駅の建物の西側に2両の蒸気機関車が煙りをあげている。
1枚シャッターを切ると同時に新トンネルへ進入してしまった。
なんとかフルカのSLを撮った。
トンネル内で列車交換がありオーバワルトへ。
通過する駅構内にはカートレイン用の車輌が見え、ホームでは乗用車の積込みをしていた。

トンネルを抜けたあたりからはヴァリス州になりブリツィンゲンという駅で列車交換のため停車。
静かな山村の駅前の民家、これぞスイスの家とでもいうような建物であった。
列車はフィーシュで停車。アレッチ氷河展望台への入り口の駅。
大きなロープウェイが見える。山頂まで上るとアレッチ氷河が見えるそうだ。
15:35ブリークに到着。
氷河急行の旅はここで終わった。
今回のスイス旅行は氷河急行(特急にあらず)に乗るのも
楽しみのひとつであった。
この列車、私のティケットは1等パノラマカーであったが
エアコンの不調でディセンテスからは特発の臨時列車となり
車輌は故障のパノラマカーの前後に2両づつ2等を連結しての旅となった。
天気の良い日は普通の窓のあく1等車、2等車がお薦め。
総ガラス張りのパノラマカーも良いが窓の開く方がなんぼか良い。
料金も安いし、景色も良く見える。
ディセンテスからブリークまでほとんど立ったまま外の景色を見ていた。
座席にいたのはトンネルの中だけだったと思う。
チャンスがあれば今度は外から走りを撮って見たい。
ベルニナ急行も見たい。
ロシェドネーも行きたい。
リギにも行きたい。と思っている。
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